インフルエンザワクチンの話
毎年冬はインフルエンザが流行します。
ワクチンは10月〜12月に接種し、流行時に免疫力をつけておくというのが基本です。
(流行してから接種したのでは間に合いません)

インフルエンザは毎年毎年姿を変えてやってきます。(医学的には遺伝子型が変異するといいます)
ワクチンは姿を変えたウイルスに対抗するため毎年毎年作ります。 だから毎年毎年接種する必要があります。

ところで、ワクチンをすればインフルエンザに絶対かからない、とお考えでしょうか。
答えはノーです。
かからない率は60%(1歳未満の子は40%ほど)といわれてます。
麻しんワクチンはかからない率が95%ですので、インフルエンザワクチンは随分と低い数字です。
インフルエンザは毎年変異するウイルスなので、今の医学ではこれが精一杯なのです。

では何のためにワクチンはあるのでしょうか?
それは、合併症を減らすワクチンとして世界中に認められているからです。


インフルエンザは肺炎や脱水症、脳炎、脳症といった合併症を起こしうる強力なウイルスです。
当然、命にかかわることもあります。とくに子供や高齢者はリスクが高いです。
ワクチンはこういった合併症を減らしてくれます。
何かのコラムに、インフルエンザワクチンは車のシートベルトと同じ、と書いてありました。
事故にあってしまうかもしれないけれど、大けがや命を守ってくれるシートベルトのように、ワクチンも、
重くならないようにするためのもの、というわけです。


かかってしまうかもしれないけど重症化を防げるワクチン、と考えてください。

今は様々な情報が手に入ります。
ワクチンに否定的な意見があることも知っています。

私は、病院勤務医時代にインフルエンザ脳症で亡くなる子を診てきました。
その頃はワクチンを接種する人が極端に少ない時代でした。
でも、脳症がマスコミでとりあげられるようになって、みんなが接種してくれるようになり、
脳症の発症率が下がってきています。

どんなワクチンにもいえることですが、ワクチンは、かかってしまったら大変な病気だから、
そうならないために開発されたものばかりなのです。
      
           ・・・・・・・・ だから、接種した方がいいのです

        
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